スタートライン -Second☆Season- *甘い生活は、俺様社長と?*



「幸也、今なんて…」



「だから俺ん家来ればって言ったんだよ。

母さんもお前に会いたがってたしな」




それでいいだろ、と幸也は俺の肩を叩いた。



まだ実家暮らしを続けている幸也。


ということは、俺が幸也ん家に泊まりに行ったら…

あの人にも会わなければいけないということ。



いくらなんでもそれはまずい。


俺が幸也の案を断ろうとした瞬間、幸也は俺の心を読み取ったように言った。




「桃は今、家にいねーよ。

今日、友達の家に泊まるらしい」



「でも、百合さんは、大事な娘の元彼氏なんか見たくないんじゃ…」



「それも心配すんなって。

母さんは、人間には出会いも別れも必要ってちゃんと理解してる人だから。


お前見ても攻めたりはしねーよ」




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