スタートライン -Second☆Season- *甘い生活は、俺様社長と?*



「まあ座れよ」



幸也にソファーに座るように指示されると、俺は素直に言う事を聞いた。


こうやって、幸也といるのは久しぶりだ。



ちょくちょく電話では連絡を取っていたが。




「なあ、遼平。

お前、桃のことどう思ってんだ?」




突然、真剣な表情になった幸也が俺に問いかけてきた。


心臓が大きな音を立て始める。





「俺は………」



言葉の続きが出てこない。


言いたいことはいっぱいあるのに、喉でつっかえてしまう。




苦しいほどに胸は痛くなって、俺は顔を歪ませた。



そんな俺を見て、幸也は溜め息をつくと口を開いた。




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