スタートライン -Second☆Season- *甘い生活は、俺様社長と?*
ひかる君からの視線に耐えられなくなり、あたしはそっと口を開いた。
「あたし…今までいっぱいひかる君に助けてもらった。
辛かった時、いつも側にいてくれるのはひかる君だった。
…だけど。
あたしやっぱり、遼平さんのこと諦め切れないの!
例え、もうあたしに望みがなかったとしても、あたしは遼平さんを想い続けていたい。
だから…だから…!!」
あたしが言おうとした言葉は、ひかる君によって遮られた。
ひかる君があたしを…抱きしめたから。
「分かってますよ、俺が桃さんに片思いしてた時から。
俺はただ、桃さんの笑顔が見たかったから告白しただけなんです。
好きになって欲しいなんて思ったことありません。
ただ…桃さんが幸せでいてくれればよかったんです。
もし桃さんが菅谷社長と想い続けることで幸せになれるんなら…
俺は全力で、桃さんを応援しますから」
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