スタートライン -Second☆Season- *甘い生活は、俺様社長と?*
「まあ…でも」
美香が俺の肩に手を置いた。
俺は思わずキツイ目になってしまった。
「そんなに警戒しないでよ。
分かったわよ。
アンタを自由にしてあげる。
アタシも自分を一番愛してくれるような人探すわ。
でもその代わり…
辛くなったらアタシのところに来るのよ?」
泣きながらも、美香はいつもの口調で俺に言った。
「お前のところに行く前に、俺は幸せになってるよ。
美香も、せいぜい頑張るんだな」
なんだかんだ言って、美香は普通の女だった。
ただ、自分の思ってることを素直に表現できないだけ。
俺は両手をあげると、天井を見つめた。
さて、準備は出来た。
お前は俺のこと嫌いでも、俺は愛してる。
だから…
覚悟してろ、桃。
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