スタートライン -Second☆Season- *甘い生活は、俺様社長と?*
♀桃side♀
暑くて夏バテになりそうな気候の中、あたしはクーラーもつけずにダイニングの机に突っ伏していた。
色々考え事をするには、この位があたしにとってはちょうどいい。
つい一週間前、あたしはひかる君と別れた。
遼平さんを想い続けることに決めたから。
やっぱり、どんなに時が過ぎたって、好きなものは好きなんだ。
今でも遼平さんのぬくもりを身体が覚えている。
あの温かいぬくもりを。
「…どうしようかな………」
あたしは小さな声で呟いた。
想い続けるって決めたのはいいんだけど…、どうやって遼平さんに会うか。
気持ちを伝える方法が分からないでいた。
「雲の上の存在だもんな。
今のあたしは簡単に遼平さんに会えるとは思えないよ…」
あたしは今日何回目か分からないくらいの溜め息をついた。
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