スタートライン -Second☆Season- *甘い生活は、俺様社長と?*
「悩み事か、桃」
突っ伏しているあたしの背後から突然声が聞こえてきた。
あたしは慌てて身体を起こす。
そこには…仕事帰りだと思われるお兄ちゃんがいた。
「お…お兄ちゃん…」
もしかして、今のあたしの独り言聞かれてた!?
あたしは半分パニックになりながらも、咄嗟に話を逸らしてみた。
「…ってか、お兄ちゃんもう仕事終わったの?」
「まあな。
今日は会議だけだったし」
世界一と言ってもいいほど単純なお兄ちゃんは、すぐにあたしの罠に引っかかってくれた。
こんな時すごく思う。
お兄ちゃんがこんな性格でよかったって…。
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