スタートライン -Second☆Season- *甘い生活は、俺様社長と?*
あたしはそう思いながらも、シートベルトを外して、車の外に出た。
「……………………」
やっぱり絶句。
言葉が出ないほどすごい。
「行くか」
遼平さんがさりげなく、あたしの手を握った。
「どっ…どこに……!?」
「決まってるだろ。
あそこだよ」
そう言って、遼平さんが指差したのは……
「えぇっ――――…っ!?」
紛れもなく、
あの宮殿でした。
.