スタートライン -Second☆Season- *甘い生活は、俺様社長と?*
♂遼平side♂
「桃、行って来るな」
「うん、行ってらっしゃい」
桃はニコニコの笑顔を俺に向けてきた。
あのひかるってヤツが来てから早いもので一ヶ月。
桃の短大の入学式もあと一週間にせまったという時期。
俺は仕事に行くため、家の玄関に立っていた。
たくさんのメイドや執事が立っている中に、桃の姿はあった。
「絶対に知らないヤツが来ても入れるなよ」
「大丈夫だって」
桃の笑顔によって、俺の不安は掻き消させる。
「それでは社長、行きましょう」
佐倉の声を聞いて、俺は玄関を出て行った。
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