スタートライン -Second☆Season- *甘い生活は、俺様社長と?*
エレベーターの中はぎゅうぎゅう詰めだった。
そんな状況の中、俺はずっと前を見ていた。
桃、今頃何してるだろう。
そんなことばかりが頭の中に浮かぶ。
って、俺は相当桃に溺れてるんだな。
自覚した途端に、少しだけ顔が熱くなった気がした。
「社長、社長…!!」
「は……………?」
佐倉が俺を呼んだ。
もうエレベーターは一階に着いていた。
俺としたことが、情けない。
俺は背筋を伸ばすと、佐倉と共に歩きだした。
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