スタートライン -Second☆Season- *甘い生活は、俺様社長と?*



いよいよあたしも大学生。

顔が思わず綻んでしまう。



短大、いい人ばっかりだったらいいな。


そんなことを考えながら、入学式へと向かう。



あたしの家からだったら短大は遠いけど、遼平さん家からだったら徒歩で行ける距離になる。


なんだかんだで、
遼平さんと同居してよかったのかもしれないな。




「大好き、遼平さん」



そう小さく呟いてみたけど、その声は風によって掻き消された。


悔しいと同時に、なんだか恥ずかしくなってきて、あたしは速歩きで短大へと向かった。




.
< 96 / 215 >

この作品をシェア

pagetop