DEAR*HEART
「でね~っ!隼人ってば・・・・」
お昼の時間、紗江の爆裂のろけは止まらない
絶対に別れる事のない
強い絆で結ばれている二人は、
もう、私の入る余地なんてない・・・
紗江も知らない私の恋
紗江と隼人が付き合う前、
内緒で告白した私。
だけど、見事に粉砕。
そしてその後紗江と付き合ったって言う噂が流れた
『嘘・・・だ・・・・』
信じられなかった。
信じたくなかったんだ
それから、私は、私の気持ちに蓋をした
「ミカ?さっきからボーっとしてる。
何かあった??」
「ううんっ。なんでもないよ~」
「じゃあ、まだ話し聞いて?」
真剣な顔になる紗江。
・・・・・?
ふいに“別れ”が浮かんだ。
最低だ・・・。
私
親友の別れを望んでる・・・
もう諦めるって・・・・蓋したはずなのに。