イケメン先輩の恋愛事情
「・・・・・・ぇぇっ!?」
自分の意思にそぐわず、声が漏れる。
こんなに近くにいる咲夜さんの寝顔。
寝顔はまた一段とかっこいいなぁ・・・って見とれている場合じゃなくて。
ワンルームの部屋。
ベッドを占領しているのは私と咲夜さん。
他の先輩たちは、ソファーで寝ていたり、床で寝ていたり。
愛美の姿は見当たらない。
桜の下からその後のことが全く思い出せない。
あのあとどこに行ったのか。
どうしてここにいるのか。
それから・・・・・・
どうして咲夜さんと私がベッドで寝ているのか・・・。
・・・服は着たままだ。
乱れているわけでもない。
ということは、ヤった訳じゃないなと心のどこかで安堵した。