イケメン先輩の恋愛事情
先輩たちはまだ春休みが続いているが、新入生の私は入学式のあとからガイダンスなど、いろいろな予定が入っていた。
「大丈夫だよ。出なくても。わからないことあったら俺たちが教えてやるから。」
入学早々にサボってしまい、不安に襲われていたが、咲夜さんの言葉に救われた。
「・・・あ、りがとうございます・・・」
どこかぎこちない返事になってしまい、何か勘付かれてしまわないかとドキドキしていたが、
「んじゃ、サークル入部決定ね」
と、私の返事を聞いてすぐに大輔さんの言葉がかぶさってくれたので、誰にも動揺していたことを突っ込まれずに済んだ。
「はい。お願いします。じゃあ、私そろそろ帰りますね。」
そう言って立ち上がると、咲夜さんもレミさんも帰るというので、3人で大輔さんの家を後にした。
・・・とはいえ、咲夜さんとレミさん2人で話ながら歩いていたので、道がわかるところまで着いていくような形だったのだけれど。
「私、こっちなんで、ここで失礼しますね。」
「おっ。またな。」
「じゃあねぇ。」
2人を見送られ家に着くと、再び眠りについた。