イケメン先輩の恋愛事情
日を増すごとに強くなっていく日差しが眩しすぎる。
それとは反比例に愛美と一緒に居る時間は減ってきた。
それでも、1日のどこかで愛美と一緒に過ごす。
この時間だけが、今の私が大学に行く事ができている理由の一つでもある。
愛美がいなかったら、間違いなく学校にすら行かなくなってしまいそうだった。
そんな少しの時間に愛美は必ず、
「来週の金曜日大丈夫だよね?バイト入っていないよね?」
と念を押す。
大丈夫だよと答えるも、毎日こう念を押されると鬱陶しく思えてくる。
だけど、私がドタキャンしないようにこうやって念を押しているのだろうと思う。
これでドタキャンしたら愛美との友情も壊れてしまうと思うから、ちゃんと予定は空けてある。
愛美なら、私のモヤモヤを吹き飛ばしてくれるのではないかという期待もあるのだけれど。