イケメン先輩の恋愛事情

あのイケメンだよ?と愛美は羨ましがる。


「…これは大輔から聞いたんだけどね」


と付け加え、タバコに火を付けた。



そんなことがあったから私がサークルに行きづらいんだよと大輔さんから相談されていたらしい。



「…あ…私、あの日のこと覚えてなくて…なんで大輔さんとこに行くことになったのかもわからないんですよね…」



…さすがにキスされたことは言えないけれど。



あれだけ日本酒飲めば記憶ないでしょと煙を吐きながら少し呆れ気味で告げられた。



「うちのサークルじゃ記憶なくすなんて当たり前だから、気にしちゃだめだよ」



気をつけますね…と言うも、目の前のアルコールに口をつけた。


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