イケメン先輩の恋愛事情


いつの間にか雨の止んだ空。


月が夜道を照らし出す。


先輩たちの後ろをついて歩く私と愛美。



「なぁんか、綾乃、先輩たち来てから大人しくなかったぁ?」



いつもより喋ってなかった気がする~と疑問符を抱える愛美。


「・・・そ、そうかな?気のせいだって」


笑いながらごまかす。




せめて愛美に相談できたらどんなに楽なことか。



だけど言えない。



私のせいでサークルの雰囲気を壊すなんて絶対に嫌だし。



もし、サークルとか考えなかったとしても。



あんなイケメン倍率高すぎるからやめときなって言われるのがオチだ。




まだ・・・


愛美にでも。


これだけは言えない。



< 82 / 112 >

この作品をシェア

pagetop