イケメン先輩の恋愛事情

猛暑




「暑すぎる・・・昼間はここにしかいられないわ」



大学に着くとすぐさま一番冷房の効いている図書室へと逃げ込んだ。



「マジ、授業中とか先生の言ってることメモっとけばよかったし」





7月最後の1週間。



前期のテスト週間がやってきた。



テストをする科目もあれば、期日までにレポートを提出するものまで様々。



大学生が一番忙しいのはこのテスト期間なのではないだろうか。


梅雨はとっくに明けたのに、このテストを乗り切らないと私たちの夏休みはやってこない。



「汗ひくまで勉強にならんわぁ・・・」


ぐったりとテーブルにうつ伏せになる愛美。



もうすぐサークルでキャンプだけれど、それをバネに出来ないほどの猛暑が体力を奪っていく。



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