イケメン先輩の恋愛事情


「おっ。じゃ、綾乃の飲みっぷりも楽しみにしてるよ」


ニコッと笑うと缶ジュースを飲み干した。


「あっ。勉強中なのに連れ出しちゃってごめんね。テスト、頑張ってね」

「ありがとうございます」


じゃ、またキャンプの時にねと付け加え私にまたねと手を振る咲夜さん。


それに、少し恥じらいながらも手を振って返した。




咲夜さんが視界からいなくなるまで背中を追った。


見えなくなると、残りのレモンスカッシュをぐいっと一気に飲み干すと再び甘酸っぱさが口の中に広がった。



さっきまで左隣にいた温もりがなんだか恋しい。


キャンプの時まで会えないのかと思うと胸がキュンと締め付けられた。





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