あなたのモノ



「待って、シャワー…─」


「別に構わない」

私の言葉を遮って言う。



「いや、あたしが…」


今更になって
怖いなんて言えない。



下を向いていると、
早足でこっちへ向かって
来る音が聞こえた。



「きゃっ…」


強く引っ張られたと思ったら、
強く押された。




< 13 / 113 >

この作品をシェア

pagetop