あなたのモノ



「……じゃあ」

そう言って私は立ち上がる。



すると彼は私の腕を掴んで、

「待てよ」



「な…に?」


「…ここに居てくんねぇ?」


一瞬、何を言っているか
理解できなかった。


でも彼は、小さくなって
子供のよう。

その姿はとても寂しそうで…


胸が締め付けられる。




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