あなたのモノ



朝ごはんを作り終え
テーブルの上に並べていると
ベッドの方から微かに声がした。




ベッドのところまで行って
彼を揺する。




「ごはん出来たから、
もう起きて」


「…んん……も…ちょっと……」



子供じゃないんだから。



「そんな子供みたいなこと
言わないの」



渋々彼は体を起こした。




「おはよ」

まだ眠そうな顔で言った。


「おはよう」




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