あなたのモノ



「希未が俺のこと信じて、
家出の理由を話してくれたから。

それにお前は痛みを
知ってるだろ?

だからかな」


「そっか…」

私のことを信じてくれたからって
思っていいのかな…?


そうじゃなくても、
私はそう解釈したから
嬉しかった。




「なぁ…そういや腹減んねぇ?」


「……あぁ!!!!」


「っ…どした?」


大声を出したから、
耳が痛そうな表情を浮かべて
湊は聞いてきた。




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