あなたのモノ




バタンと閉められたドアに
すっかり静まり返った室内。


急に突き放された気がした。

私を残して、
離れて行ってしまったような…



やっぱり、彼女…?


気付くとボーッしていて
かなり時間が経過していた。


確かなことではないのに
こんなに頭の中を支配される程
湊の存在が大きいことを
思い知らされた。


自分の気持ちがだんだん
隠せなくなってきている。



こんなんじゃ…側に居れないよ…




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