あなたのモノ
さよなら




あれから数日経った今でも
状況は変わってなかった。


湊は私に一度も触れない。




「いってきます」


「いってらっしゃい」



湊が仕事に行ってからは、家事に集中する。


何かしていないと、
涙が止まらないんだ。




「はぁ…」


1日動き回って、
さすがに疲れた。

くたくたの体を
ソファーに預ける。


だめだ。
疲れても涙が出てくるよ…。




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