執事が見つけたお嬢様
宮内家の朝は早い
朝の4時には朝食を用意する。
基本的にはコックに頼むんだけど
当時
俺が使えていたのは
宮内翼<ミヤウチツバサ>
深美財閥との俺と似たような境遇なのに
俺よりも全然オトナ
「おはようございます」
「おはよう」
翼様は宮内家のご子息だけ合って上品で……
「昨日、何か怒ってなかった?」
「いえ」
「怒ってたよね?何?」
「……執事がまたお皿を割ってしまったので」
「………そんなことで?お皿を割るのは確かに困ることだけど減給にするほどじゃないだろ?」
使えるもののことをよく観察している