桃色アルバム~その先の光~ Part2
その後、川嶋の家に集合することになった間宮たちは、さとこから言われたとおり、折り紙を買っていった。


「これで千枚だね」

机の上に広げられた色とりどりの折り紙を見て、さとこが言った。


「俺、折りかた分からんねえよ」
「俺も」

男子は川嶋、女子はゆりか以外つるを折れないことに気づいた。


「おい、おまえ自分が提案したくせに折り方しらねえのかよ」
「これから覚えればいいじゃないか。文句あるかい?」

さとこの冷ややかな目に、崎野は小さくなって「はい」と答えるしかなかった。



「じゃあ・・1から教えていくか」

川嶋が言いながら、ひとつの束になった折り紙を取り出した。

「みんな、早く覚えてよ」

ゆりかがぐるりと見渡すと、みんなの顔がニヤリと笑った。
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