桃色アルバム~その先の光~ Part2
頭上で何か声がする。
けれども、体が重く、おこすことができない。
そのとき、頬にひやりとしたものが当たった。
「ひゃあ」
驚いて飛び起きると、目の前には渡部がいた。
「よぉ」
にやにやしながら片手にジュースを持っている。
「おはよう。お寝坊さん」
ゆりかが後ろから笑って声をかけてくる。
二人だけじゃない。
さとこも、川嶋も崎野もいた。
「何でここにいんだよ」
「忘れたのかい?今日、1時にあたしの家に集合だったんだ」
さとこがあきれたように言う。
時計を見れば、もう2時をまわっている。