桃色アルバム~その先の光~ Part2
「みんな、終わったんだよ」
「夢中になってたらさ、いつの間にか朝だぜ」
「あんなに集中したのははじめてだ」


みんながワイワイと騒いでいる。

ガサッ、と音をたててゆりかが糸につるした鶴をとりだした。


「間宮の家に来る前にやってきたんだ。あとは間宮のだけだよ」


そう言ってつるを手に取り、未だに騒いでいる男子に顔をむけた。


「ほら、早く手伝ってよ」

ケイタも同じように1羽を手に取る。


ゆりかに説明してもらい、糸をとおした。



みんなもすっかり慣れた手つきでつるを通していく。



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