サイレント・マリン
頬杖をついて、海をぼんやり眺める。
今日も、昨日と同じ色。
(マリンブルー……)
綺麗な海の色が、僕にはなんだか褪せて見えた。
「──湊、授業とっくに終わったぞ」
友人に肩を揺すられて気が付いた。いつの間に眠っていたのだろう。
「先生が、お前は滅多に居眠りしないから寝かしといてやれって。──でも寝過ぎだろ。もう放課後だぞ」
僕の腕時計の針は、4時30分で止まっていた。
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