サイレント・マリン
見れば、僕の纏っている服はびしょ濡れで、友人が驚くのも無理はなかった。
「……多分」
「多分じゃねーよ。……あれ?お前の髪の毛って、黒かったか?何か目も青いし……カラコン?」
「は……?」
意味がわからない。
僕の髪の毛は脱色してあるから茶色いし、純粋な日本人なのだから当然目だって黒い。
「あ、ほら」
友人はカバンから携帯電話を取り出すと、ディスプレイを開けて僕に向けた。
メニュー