幸せな夢。

明日、拓の髪を金色に染めてあげる事を約束して拓は帰って行った。
つまり、お家デートの約束。
拓と遊ぶの久し振りだな…。
今から緊張してきた。
あぁ、掃除しなきゃな…。面倒臭いな。
携帯を見たとき、初めてメールに気がついた。
その後、急いで掃除をして、時計を見た時にはもう、日付は変わっていた。
私の貴重な睡眠時間は拓とあった事で少なくなった。
夜が仕事の私だけど、睡眠時間はかなり貴重なの知ってる癖に…。
絶対、呪ってやる！
貴重な睡眠時間を削られたけど、私は拓が来る時間までに出来る事をした。
メイクをして、昼御飯を一緒に食べるって言ってたから、料理を作ってみた。
調理師資格を持ってる私は、拓に馬鹿にされたくないから、頑張って沢山作ってみた。
そして、拓が来るのを待つ間、仕事の準備をした。



♪ピンポーン



「曖羅ぁ来たぜ」
「いらっしゃい拓♪」



拓を中に入れ、二人ではしゃいでリビングに。



「あぁ、何か家デートとか久しぶりじゃね？」
「だよね♪　あ、ご飯作ったから食べよう♪」
「すげぇ！　え？　これ、毒とか入ってねぇよな？」
「は？　何言ってんのあんた。入ってる訳ないでしょ？」
「だよな。入ってる訳ないよな？」
「何よ、その疑問符」
「何か、末恐ろしいオーラが出てきちゃってさ」
「末恐ろしいって私がそんなに怖いの？」
「…いえ、そんな事ありません。曖羅お嬢様」