幸せな夢。
確かに、今思えばただのギャル男だ。
「拓、ごめん。その後の事、考えてなかった…。これから、拓をどう変身させるか何も計画立てずに染めちゃった。傍から見て、長髪でしかも、金髪で肌黒の男がホストに見えない。どうしよう?」
そう言う私を余所に、拓は一人自信を持ったらしく、黙って私を見つめていた。
ふだんだったら、絶対怒るはずなのに…。
「こうして鏡を見てみたら、なかなかイケんじゃね? 俺って?」
「は? 勘違いも程々にしてよ! ただのギャル男に見えるってば!」
「・・・そうか?」
「拓がナルシストなのも、自意識過剰者なのも、知ってる。けど、金髪は…似合うね」
「だろ? 似合うだろ?」
拓は金髪になり、ギャル男ホストに変身してしまった。
稼げるのか、心配になってきた。
別に、拓がホストに向いてない訳じゃない。
でも、ホストは、他の女の子とお酒を飲む仕事。
…何か、辞めてほしいな。
「どこの店で働こうかなー?」
「どこでもいいんじゃない? 好きな店にしたら? これ見て決めて」
「さすが、キャバ嬢♪」
「新米なんだから、気を引けないからね。店選びは重要なの。拓のこれからの人生がかかってる、大事な段階なんだからね!」
「わかってる♪」
「それから、お客さんに沢山指名してもらうために、何か注目される技を身につけないとね。例えば、ギターとかモノマネとか」
「え? 俺が、モノマネ? 死んでも嫌だから!」
「わがまま言わないの! これも、戦略なんだから」
「…はい」
「わかればよろしい」
求人誌と風俗誌を見て拓は何処にするかを決めた。
その間に、私は一人、仕事の準備に追われいた。
今日はイベントの日。
だから、専用の衣装に着替えた。
「おっ♪ 曖羅すげぇじゃん♪ 今日は例のあれの日か」
「嫌だわ…この恰好して外にでるなんて」
「しょうがないだろ? 仕事なんだし」
「だよね・・・」
今日は、コスプレイベントの日だから、私はあるアニメキャラのコスを着ていた。
嫌だな…誰がこんなイベントをリクエストしたのよ!
「拓、ごめん。その後の事、考えてなかった…。これから、拓をどう変身させるか何も計画立てずに染めちゃった。傍から見て、長髪でしかも、金髪で肌黒の男がホストに見えない。どうしよう?」
そう言う私を余所に、拓は一人自信を持ったらしく、黙って私を見つめていた。
ふだんだったら、絶対怒るはずなのに…。
「こうして鏡を見てみたら、なかなかイケんじゃね? 俺って?」
「は? 勘違いも程々にしてよ! ただのギャル男に見えるってば!」
「・・・そうか?」
「拓がナルシストなのも、自意識過剰者なのも、知ってる。けど、金髪は…似合うね」
「だろ? 似合うだろ?」
拓は金髪になり、ギャル男ホストに変身してしまった。
稼げるのか、心配になってきた。
別に、拓がホストに向いてない訳じゃない。
でも、ホストは、他の女の子とお酒を飲む仕事。
…何か、辞めてほしいな。
「どこの店で働こうかなー?」
「どこでもいいんじゃない? 好きな店にしたら? これ見て決めて」
「さすが、キャバ嬢♪」
「新米なんだから、気を引けないからね。店選びは重要なの。拓のこれからの人生がかかってる、大事な段階なんだからね!」
「わかってる♪」
「それから、お客さんに沢山指名してもらうために、何か注目される技を身につけないとね。例えば、ギターとかモノマネとか」
「え? 俺が、モノマネ? 死んでも嫌だから!」
「わがまま言わないの! これも、戦略なんだから」
「…はい」
「わかればよろしい」
求人誌と風俗誌を見て拓は何処にするかを決めた。
その間に、私は一人、仕事の準備に追われいた。
今日はイベントの日。
だから、専用の衣装に着替えた。
「おっ♪ 曖羅すげぇじゃん♪ 今日は例のあれの日か」
「嫌だわ…この恰好して外にでるなんて」
「しょうがないだろ? 仕事なんだし」
「だよね・・・」
今日は、コスプレイベントの日だから、私はあるアニメキャラのコスを着ていた。
嫌だな…誰がこんなイベントをリクエストしたのよ!