青春ナイン



...ありがとう


いつも.言いたくて
でも.言えへん



「じゃあ.今までけっこう試合
 見に来てくれてたけど
 大抵つまらへんかってんな?」


こんな.ひねくれた事やったら
なんぼでも口から
出て来んねんけどな..._

いっつも不安やった
こんな面倒臭い俺のこと
嫌いにならへんかな?
ずっと.笑いかけてくれるかな?


「本間それ!笑
 やから.高校ではレギュラ−
 とって楽しませてやあ☆」
そう言った陽那の顔は
窓から漏れて入ってきた夕陽で
ほんのり赤くなってた

それが.すっごい綺麗で思わず
「当然っ!!」
って気付いたら言っとった

陽那が笑ってたから_...


今までうるさく鳴いていた
蝉の声が止まった__


そして.俺と陽那は
どっちからとかじゃなく
深いキスをした___..
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