秘密の味
お兄ちゃんは話ながら

顔をちかずける


「里沙さん…私に似てるよね…?」


「まぁ…選んだから」

選んだ
そんな風に言ってしまうお兄ちゃん

「選んだ…で?どうだった?」

「偽物ってさ…味違うんだよね」

「味…?」


味ってなに?


「そう。味…キスしてもありさと違う味するし」


人間
そこまでこだわる所がある

見た目も

そぶりも


味さえも
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