ミミミミッッ!


“フニョ、フニョ”

「ちょ…先輩…何をしたんですか?」

涙目で瑠璃に迫る楓。

「はい」

楓の疑問には答えずに手鏡を手渡す。

でもってそれを覗き込む楓。

写っていたのは見慣れた自分の顔、但し…。

「えええええっ!」

楓は驚きの余り大きな声を上げる。

何故ならば鏡に写っていた楓の顔には…正確には頭部には見慣れない物が生えていたからである。

…そう…ネコミミが…。

「ちょっ…これどういうことですか?なっ…何でこんな物が?」
混乱する楓を楽しそうに見つめる瑠璃。

「あと、腰の辺りも良く見てねー」

瑠璃の言葉に恐る恐る首を動かして腰の辺りに目を落とす。

尻尾が生えていました。

そうネコシッポ…猫の尻尾…則ちネコシッポが。

「ちょ…先輩、何で…何ですかー?これ?」

頭と腰に生
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