ミミミミッッ!
「うん」

ニコニコと楽しそうに微笑み頷く先輩。

「本日に治るんですよね?」

そんな先輩を見て僕は尋ねる。

「信用ないな~、何なら私が口移しで飲ませてあげようか?」

口移し…って要するに…先輩とキッ…キスすることじゃないですか。

しかも、先輩の場合キスだけでなく舌を絡めてきそうだし…っと言うかこんなことで僕のファーストキスを奪われたくない…。

「いえ…結構です」

なので丁重にお断りすることにした。

大体そんなことをされたら『瑠衣にゃん☆萌えLOVE学会』のメンバーからリンチに遭いそうで怖い…。

「あら…残念」

先輩は肩をすくめるとそう言った…。

ふぅ…無理矢理口移しされなくて良かった…。

とりあえず僕は薬の方に視線を戻す。

うっわ~、凄く苦そう…でも飲まないと…。

(頑張れ僕!)

と自分に言い聞かせると薬を飲み干した。

…そして…

”パタリ“っと僕は倒れた。

4 「起きてください~、朝ですよ~ご主人様~」

誰かが僕の名前を呼んでる…。

そろそろ起きないと…学園に遅れる…重い瞼を何とかしてこじ開けると…。

ネコミミメイドさんが目の前にいた。
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