見えない恋。

二章

彼と別れて何日かたったある日。

昼休み、私は同じクラス内で仲良くしている彩沙、真里奈、みい、希と教室で雑談していた。


忘れていたわけではなかったけど、やっぱりあの話題になった。

最初に話を切り出したのは、このメンバーのリーダー的存在の、真里奈だった。

「ねぇ、一輝と別れたって本当?」

「・・・あ、うん」

私が頷くと、皆が一斉にえー別れたの、と驚いたような心配したような口調で言う。

でも真里奈はすぐに表情を変えて、

「早く忘れちゃいなよ!ね!」

皆もそれに釣られて、そうだよ、忘れちゃいなよ、と続ける。

私を励ましたいのだろうか。



「そうだよね!」

自分でもびっくりするくらい明るい声が出た。


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