見えない恋。

三章

何か温かいものに包まれているような感覚の中、私は目を覚ました。


もう忘れてしまったけど、とてもいい夢を見ていた気がした。




カーテンを開けると、日差しが一気にに部屋に入り込んだ。

今日も暑そうだ。

もう本格的に夏かな。



居間に行くと、お母さんはまだ寝ていた。


お母さんは午前・夕方と、パートに行っている。

昨日かなり疲れているように見えたから、もしかしたら今日は休んでしまうんだろうか。


そんな心配をしながら、私はお母さんをそっとして置いてあげようと声をかけずに、家を出た。




外はやっぱり暑かった。


< 27 / 44 >

この作品をシェア

pagetop