からくり姫と戦士  ブレイクムーンワールド01
武器商人として蓄えられたモルハの資産は
とある組織を創設する上で充分役に立った。

モルハはやがてある言葉だけを残し
その組織を去る、

残された仲間たちはモルハの遺志を継ぎ
組織の運営を続けていく

ただそれだけのことなのに
運命はとてつもなく大きく動いていった。



モルハは純粋に遺跡の管理をする必要性を考えていた。

モルハの作った組織は武器商人としての特性を生かし
武力を程よい切り札として
遺跡の管理を行う土壌を築いていった。

いつしかモルハたちの組織は
遺跡の産物
オーバーテクノロジーの品々を自分たちの切り札とし始めていた


17歳のアール マーゴット には
突然失踪したモルハの意図はつかめずに居た。

この世界の人間には
モルハの最後に残した言葉の真意を理解できる土壌にはなかった

モルハの言葉「この世界より旅立つ…我々の起源を司る場所へと」
の意味が本当の意味で理解できうるものでさえなかった。


モルハの組織は
その後のアールの意向で
遺跡管理体 と名づけられた

それらはこれからの彼らの活動を意図しているものだったし

彼らは最終的には
これまで武器商人として培った取引のノウハウを遺跡から発掘される
オーバーテクノロジーの管理と取引に使うべきことを理想と考えるようになっていった。
< 13 / 20 >

この作品をシェア

pagetop