からくり姫と戦士 ブレイクムーンワールド01
ある日の昼下がり
やはりハッシュアン皇女は庭園でビーグと遊んでいた
背も伸び
昔みたいにビーグにじゃれついたりしない
ハッシュアンはあることに夢中だった
庭園の一角に放置された緑地帯がある
そこで取れる薬草を調合して
様々な薬を作ること
ビーグから教わったことは多かったが
ハッシュアンの薬剤師としての腕前はなかなかのものになっていた
今日の目標
痛み止めの薬草に使う植物を
鋭い臭覚を使ってより分けているとき
侍女が客人を連れてやってきた
勘の鋭いハッシュアンには客人はたった一人で
それも若い女性だと分かった
「いい天気ですね…」
ハッシュアンは物怖じすることなく
気配だけ感じる見えない相手に向かって話しかけた
客人は最初分からなかった
ハッシュアンが視力に障害をもっていることに
それだけ彼女の応対振りはしっかりしていて
彼女の自立した性格を物語っていた
それは奇跡に近かった
ハッシュアンは幼い頃から
放置されたままで
きちんとした作法などの教育は全く受けていなかった
そこにハッシュアンが世話係のビーグから受けたものがあった
やはりハッシュアン皇女は庭園でビーグと遊んでいた
背も伸び
昔みたいにビーグにじゃれついたりしない
ハッシュアンはあることに夢中だった
庭園の一角に放置された緑地帯がある
そこで取れる薬草を調合して
様々な薬を作ること
ビーグから教わったことは多かったが
ハッシュアンの薬剤師としての腕前はなかなかのものになっていた
今日の目標
痛み止めの薬草に使う植物を
鋭い臭覚を使ってより分けているとき
侍女が客人を連れてやってきた
勘の鋭いハッシュアンには客人はたった一人で
それも若い女性だと分かった
「いい天気ですね…」
ハッシュアンは物怖じすることなく
気配だけ感じる見えない相手に向かって話しかけた
客人は最初分からなかった
ハッシュアンが視力に障害をもっていることに
それだけ彼女の応対振りはしっかりしていて
彼女の自立した性格を物語っていた
それは奇跡に近かった
ハッシュアンは幼い頃から
放置されたままで
きちんとした作法などの教育は全く受けていなかった
そこにハッシュアンが世話係のビーグから受けたものがあった