からくり姫と戦士  ブレイクムーンワールド01
「あなたの立場は一応現在のところ王位継承者です
あなたが平和使節として
私たちの組織が提案した平和外交のお手伝いをいただきたいのです
私たち組織にはそれなりの切り札があります
ただ王室が認めた正式な組織ではない我々は弱い立場にあります」


「その切り札とは何だ…アール」

「前時代の高度テクノロジーを操る高度なノウハウの蓄積です…
多くの遺跡を所有する大国は世界に確かに居ます
ただし、それらの全てが発掘される高度遺跡物の正確な活用が出来ているとはとても言いがたい状況です
私たち組織の遺跡物の所有力はまだまだ弱いですが
もしそれらを与えられるとしたら
本来のそれら超技術の賜物である機械類を120パーセント操る自信はあります」

「アールの言っていることが全部本当だという証拠はあるのか?」

「ございます皇女様」

アールと名乗る客人は今頃になってしぶしぶと皇女に対して献上する品物を取り出した。

「これを王宮内に持ち込むことはとても苦労しました」

「何だ…?」

「皇女様の第三の目でございます」

アールの取り出したアイマスクのような形をした金属片を
アールの指示通りビーグはハッシュアンの顔の上に当てた

ハッシュアンは一瞬眩暈らしき感覚を感じて
その後歓喜の声を挙げた
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