私は小さな巨人に恋をした――
タカがこれ彫った時、男子に凄いからかわれた。
私は、凄い恥ずかしかった。
だって付き合ってもいないのに………
でも、高広が一言。
「ほら、傘の上にハートないだろ?だからいいんだよ~」
訳わかんない理屈にア然………でも、からかってた男子達は「そっか~、なるほどね~……」って妙に納得しちゃってるし。
それにもビックリしたけど、今も普通に私の机に落書きされたままになってる―――――
一点をじっと見たままの私の頭に、ポコンてまた何かが降ってきた。
「………いった」
「うっそ。きついこと言ったけど、助かったのは事実。さんきゅ」
叩かれた拍子に見上げてしまった私の目に映ったのは――――――