私は小さな巨人に恋をした――
無邪気にガッツポーズをして喜ぶ姿に、きゅん♪と胸をときめかせながらも、きっと今は高広より私のが、踊り出したい気分だよ。
「なるべく早く部活切り上げるから待ってて」
「わかったから。遅れたら鍵閉めちゃうからね?」
「おっけ♪」
気持ちを隠しながら、努めてクールを装う………可愛くない私。
「なになに?なんの約束?」
「ん~?勉強教える約束。タカ、馬鹿だから後でみっちりカテキョ……時間外手当て欲しいくらいだよ」
「うっわ、羨ましい!高広くんと無条件で会えるなんて、家が隣だと特だね~……」
「面倒なだけだよ」
友達の追究を、素知らぬ顔でごまかすけど、ホントは嬉しすぎて顔が緩みそう………
夜が待ちどうしくて堪らなかった―――――