私は小さな巨人に恋をした――
バァン!
「弥生~?」
「うわっ?ビックリした………ノックくらいしてよ」
ホントは来てたの知ってるくせに。
「んなの面倒くせ~………ふ~ん、久しぶりに来たけど割と綺麗にしてんじゃん」
「そぉ?散らかってる方だよ」
入ってくるなり、キョロキョロ部屋を見渡して感心しちゃってる。
そりゃ、高広来るの分かってたから、帰ってくるなりメチャメチャ片付けたけどさ。
「適当に座んなよ」
「おぉ」
今日の高広…白い長Tに、赤いチェックのシャツ、ジーパンの至って普通な格好……なのにやっぱ私服見るのは嬉しい。
ドキドキしちゃう。
シャワー浴びたのかな。微かに香る石鹸の香り…………