私は小さな巨人に恋をした――
予め引っ張り出しておいたテーブルの前にどっかり腰を据えたのを見計らって、私も向かい側に腰を下ろす。
「じゃ、さっさと始めようか」
「待った。その前に………はい」
「何?これ」
持ってた鞄の中をごそごそあさって、ぽんと机の上に置いた物。
コーラとポテチ。
しかも、私の一番好きなコンソメ……
「時間外手当」
「聞こえてたの!?」
何か変に誤解したんじゃないかって一瞬焦った。
あれは、単に照れ隠しというか、変に勘繰られたくなかったというか………