私は小さな巨人に恋をした――







でもそんな心配は無用だった。












ニカッと笑った高広が、テーブルに頬杖つきながらこっちを見てる。












ドキン














「先生役のお礼。お前好きだろ、コンソメ」












好きだろ―――――――













好きだけど、そうじゃない。
私が、コンソメ味のポテチより好きなのは……………









高広なんだよ?













切ないよ。泣きたくなる位………








誰より近くに居るのに、手が届かない。

あんたを好きなの。


気付いてよ――――――

















「弥生?どした?」


「え?あ………」










心配そうに覗き込んでるその顔が、歪んでみえる。









その原因が、ポロっと一粒机の上にこぼれ落ちた。













ヤバっ、私泣いてた!?








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