私は小さな巨人に恋をした――
「あっ、そっか………こう?」
「……うん、正解」
「やたっ♪」
それからはヨコシマな邪念は捨てて、勉強教えることに専念した。
さすがに元々頭の回転速いだけあって、要領掴みさえすればあとは余裕で進められ……小1時間程で終了。
「く~っ……疲れたぁ」
「ご苦労様」
座ったままう~んと伸びをして、後ろにある私のベッドにもたれる高広。
もうホント、ずっと見てたい………
「さぁて~…帰って寝るかぁ」
「え!?も………」
「ん?何?」
ヤバ……もう帰るの?って言いそうになった。
思わず口を押さえた私を、体を起こして不思議そうに見つめられて……