私は小さな巨人に恋をした――
「馬鹿だね~、何やってんの」
「教卓の脇、金具が出っ張ってんだよ。チクショ、痛て~……」
「保健室、行っといで」
「じゃ、手当てして」
「はぁ!?」
なんで私が指名されるの?
「あ、手当てならしてあげるよ?私保健委員☆」
今、私とお喋りしてたのりちゃんが、嬉しそうに高広の捲り上げたシャツの端を掴む。
のりちゃんも高広の事が好きなんだ。
その行為を見て、チクンと胸が痛んだ。