私は小さな巨人に恋をした――









「ほら、まず手洗って。消毒するから」

「ほ~い」












こういう時に限って、保健の先生は不在。




高広が周りについた血を洗い流してるうちに、ガーゼと消毒を用意する。










「……あ~結構深いね」


「マジで?俺見たくないんだけど……」









傷口見たくなくて、そっぽ向いちゃってる。









「こんな事やってるからガキって言われんの…………よっと。はい、終わり」


「…………」









なんでか急に黙りこくった高広を、不振に思いながらも、後片付けに取り掛かる。







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