私は小さな巨人に恋をした――
「………俺って何やってもガキ扱いされんのな」
「は?」
「それって……やっぱちっせぇから?」
「!?」
ビックリして高広の方を振り向いた。
だって
今まで、一回だって高広が自分のコンプレックス口にしたの、見たことないもん。
いつも前向きで、背のことなんか気にしてないっぽかったのに……
「一応努力はしてんだけどなぁ…」
「タカちゃん?」
「いつまでたっても追い付けねぇや」
淋しそうな高広……なんて声かけたらいいのかわかんなくて。
ただ見つめるしかなかった。