私は小さな巨人に恋をした――






「………俺って何やってもガキ扱いされんのな」


「は?」


「それって……やっぱちっせぇから?」

「!?」










ビックリして高広の方を振り向いた。








だって









今まで、一回だって高広が自分のコンプレックス口にしたの、見たことないもん。



いつも前向きで、背のことなんか気にしてないっぽかったのに……









「一応努力はしてんだけどなぁ…」


「タカちゃん?」


「いつまでたっても追い付けねぇや」









淋しそうな高広……なんて声かけたらいいのかわかんなくて。
ただ見つめるしかなかった。





< 29 / 78 >

この作品をシェア

pagetop